ミネベアミツミ株式会社は、高温高湿下でも特性変動の小さく(5%RH以下※)耐久性に優れた半導体デジタル温湿度センサー、MW3827を2021年7月より発売致します。本製品は、独自設計の半導体デバイス構造によって、経年劣化を抑制し、高い信頼性を維持します。
温湿度センサーは、エアコンや空気清浄機、冷蔵庫などの家電機器や、温湿度計、熱中症計などの環境モニタリング用途で使用されています。また近年、IoTソリューションの拡大やスマートシティの取り組みにより、更なる需要増加の傾向にあります。
当社が今回初めて発売する本製品は、現行品が苦手とする水滴・コンタミ(ほこり)付着時の出力誤差や精度劣化を抑え、低湿度から高湿度の全領域(0~100%RH)において正確なセンシングを実現します。
※85℃85%RH.保存試験結果
特長概要
① 自社で独自開発した耐久性のある感湿膜(センシングポリマー)を使用
② 感湿膜のオーバーコート(※下図参照)によって上部電極の腐食を防ぐとともに、センサー表面に異物が付着することによる特性への影響を防止。ホコリや腐食性ガスなどの影響をほとんど受けません。
* 特許取得済み(特許第06790327号、特許第06770238号、意匠第01631397号)
③ 乾燥時の低湿度から、結露状態を含めた高湿度まで、安定して測定可能です。
④ 湿度変化に対する素早い応答性(6秒)を備えています。
静電容量式デジタル温湿度センサー
●電源電圧範囲 - :2.2~5.5V
●動作湿度範囲 - :0~100%RH
●動作温度範囲 - :-40~105℃
●湿度精度 Typ. - :±2%RH
●温度精度 Typ. - :±0.5℃
●湿度応答性 - :6秒
●インターフェース - :I2C
パッケージ - :PLP-6L
外形寸法 - :2.0×2.0×0.8(W×D×H) mm