ティルトローター機は、垂直に離着陸し飛行機の速度・高度で遠くまで飛行する、ヘリコプターと飛行機の良い所を組み合わせた航空機です。この技術の組み合わせと、ヘリコプターと飛行機それぞれに求められる厳しい安全設計基準をクリアすることで、AW609は他にはない独自の能力を手に入れました。
は、イタリア・ミラノを拠点に活動する世界屈指のヘリコプター製造会社「レオナルド・ヘリコプターズ」で開発されました。レオナルド・ヘリコプターズは、安全性と高性能で評価されており、現在世界200ヶ国5,000機のレオナルド・ヘリコプター製ヘリコプターが活躍しています。
世界発の民間型ティルトローター機は、ヘリコプターの持つ垂直離着陸と飛行機のスピード/飛行高度を兼ね備えた航空機として長年に亘り研究・開発を続けており、民間旅客輸送に要求される安全性要求に基づき設計・開発・製造され、2019年12月末現在のテスト飛行時間は1,600時間を超え、FAA(米国)およびEASA(欧州)にて一般の乗客を乗せて安全に運航できるという観点で旅客機と同様の各種安全基準の厳格な審査が進められています。
安全性は全てのフライトにて常に優先されます。AW609も妥協することなく最高の安全水準を提供します。レオナルド・ヘリコプターズは、航空機の開発を通じてワールドクラスの設計能力を提供しています。
• 旅客輸送に必要不可欠な離陸中にエンジントラブルが発生しても安全に着陸できる能力を保証
• デジタル式フライバイワイヤがパイロットの負荷を軽減し操縦に集中できる
• 万が一片方のエンジンが不作動になった場合の性能や両方のエンジンが不作動になった場合のオートローテーションなど、基幹システムに対して何重もの冗長性を有す
※オートローテーション:ローターを下から上に通過する空気によってローターを回転している飛行状態
• 厳しい着氷状態でも飛行可能にする防氷装置
• 全てのトランスミッションで30分のドライラン能力を証明済み
※ドライラン:オイルが完全に枯渇した状態で機能し続ける能力
は日本の都市部と遠隔地のつながりに変化をもたらします。傷病者の搬送や人員輸送に理想的に適合したは、滑走路の建設など自然環境を破壊する大掛かりなインフラ整備を必要とせずに、本州と離島をつなぐ革命的な可能性を持っています。