オリンパスでは、腐食検査市場を対象にセミオートの超音波フェーズドアレイソリューションを提供しています。超音波フェーズドアレイ技術を使用することにより、より広範囲のエリアをカバーし、安定した速度によるスキャンで効率良く高分解能データを収集することができます。
HydroFORMスキャナーとRexoFORMウエッジは、腐食、磨耗、浸食を原因とするパイプの減肉検出に適した腐食検査ソリューションです。手動エンコードのほか、CHAINスキャナーなどと併用しセミオートの腐食検査を可能にします。水素誘起割れや生産工程で起きる層間剥離やクラッド鋼の溶着不良などの内部欠陥を検出することができ、そうした欠陥と減肉とを簡単に識別することができます。
超音波フェーズドアレイ法(PA)を使用したHydroFORMスキャナーは、高速かつ高分解能での腐食マッピングを実現します。フェーズドアレイプローブでのセミオート腐食検査では、最大スキャン速度100mm/sで、幅60mmの幅広いエリアを一度にカバーすることができます。
HydroFORMスキャナーは局部水浸法を採用しており、ウエッジなしでも探傷を行うことができます。少ない注水量で水を充填した状態にするガスケットにより、粗い表面でも優れた表面密着性と最適なカップリングを維持することができます。
さらに、OmniScanソフトウェアにあるインターフェース・エコーのゲート同期機能を併用することにより、最適な近距離分解能と高精度な測定を実現し、従来型の超音波技術(UT)以上の欠陥解析能力を発揮します。
粗い凹凸のある表面に対応する、局部水浸法の優れた腐食マッピング機能:
• 外側/内側の腐食検査時に、表面エコーを簡単に同期化
• ウエッジ内の反射を除去
• カップリングの最適化
• 優れた近距離分解能
• ウエッジなしで独自の曲率調整機能により、外径約10cmから平面まで(凸面)、内径約25cmから平面まで(凹面)のパイプに対応可能