パイプエルボーは流れ加速腐食(FAC)などによる損傷を受けやすい性質がありますが、凸凹した形状とさまざまなパイプ径が原因で検査は困難です。 FlexoFORM™ソリューションは、柔軟なフェーズドアレイプローブテクノロジーをスキャナーに一体化することで、こうした困難を解消します。 このソリューションは、外径4.5インチから平面に至る範囲のエルボーについて、解釈しやすい検査データを収集でき、以下のような多数のメリットがあります。
• エルボーの外輪から内輪にいたる測定範囲をカバー
• 直感的な2D C-スキャンイメージング
• 高分解能データ(1 mm × 1 mm)
• エルボーの肉厚を迅速に測定
• 水柱システムにより持続的なカップリングを維持
高分解能データ
このスキャナーはOmniScan® X3、MX2、またはSX探傷器と併用して、減肉、孔食、二枚割れ、含有物など各種欠陥を検出および測定します。 高密度データが探傷器やOmniPC™ソフトウェアのマルチビューと組み合わさり、エルボーの状態が鮮明な画像に表されるため、データの解釈が速く容易になります。
スキャン方向はエンコードされ、2番目の軸でインデックス増分を実行するように、インデックスボタンがスキャナー上に直接配置されています。
磁気ホイールによってスキャナーがパイプにしっかり密着する一方、ガスケットが配管表面への接触を維持することにより、局部水浸の水柱用のスペースに安定して水が満たされ続けます。
このスキャナーで採用している水柱のウエッジによって、水の消費量が抑えられ、気泡の処理が容易になるとともに、スキャナーがエルボーの曲面形状に適応したり、ある程度粗めの表面にしっかりとカップリングしたり、表面反射へのデータ同期をしたりできます。
各ウエッジは特定のパイプ径に合わせて成形されています。 プローブとウエッジをスキャナーに装着するだけで使用できる状態になります。