HSI(Horizontal Situation Indicator)とは、コックピットでおなじみの方位計(ジャイロ)とVOR/ILSの2つの計器が一体となったものです。
HSIはパイロットに何をもたらすか?
方位ジャイロとナビを1つにすることで、方位、コースレファレンス、コースディビエーション、グライドスロープの情報を1つの視覚補助で提供し、パイロットの作業負担を軽減させることができます。また、HSIは
選択したコースやホールディングパターンに対する自機位置の視覚化を容易にします。コース・レシプロポインターとVOR/LOC偏差表示で構成される「スプリット針」表示により、選択コースとコース偏差の両方を明確に表示します。
バックコースILSアプローチでは、フロントコース方位をコースポインターの下に設定し、機体をコースディビエーションインジケーターの方向に飛行させれば、標準的なセンシングとコースディビエーション表示が可能です。
パイロットが往路/復路の方位を記憶したり、インターセプトやオフセットのために45度を加減する必要がないように、プロシージャーターンやレシプロを視覚化するために便利な45度チックマークを提供します。
オートパイロットを搭載していない機体では、ヘディングバグとして、またヘディングリマインダーとして使用することができます。
コンパスシステム構成部品
Heading Select Knob: このノブを回すと、ヘディングバグが設定され、またオートパイロット連動用のヘディングトランスが選択されたヘディングに整列されます。このノブを押し込むと、ジャイロをケージに入れることができます。
Heading Flag:ジャイロの真空度や電力が低下していることを示す赤色の警告フラグです。ヘディング情報は使えなくなりますが、コース情報(VOR/ILSと同等)は全て有効です。
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