シート状コバルト L-605™

宇宙産業用

ATI L-605™合金は、コバルトベースの固溶強化合金で、優れた高温強度、2000°F（1093℃）までの優れた耐酸化性、および優れた耐硫化性を有しています。また、耐摩耗性、耐カジリ性にも優れています。高温強度はタングステンによる固溶強化と析出した炭化物による第二相強化によってもたらされます。ATI L-605は航空機用ガスタービンエンジンの高温部（燃焼ライナー）や工業炉などの高温部に使用されています。他では、このグレードはアロイ25として知られています。 使用可能な形状および条件 ATI L-605™合金は、板および帯の製品形態で提供されます。通常、溶体化処理された状態で供給されます。 ATI L-605™ 合金 (UNS R30605) は AMS 5537 仕様でカバーされています。 ATI L-605™ 合金の制限化学組成 (UNS R30605 の AMS 5537 仕様による制限) 元素 重量 パーセント 炭素 0.05 - 0.15 マンガン 1.00 - 2.00 シリコン 0.40 以下 リン 0.040以下 硫黄 0.030%以下 クロム 19.00 - 21.00 ニッケル 9.00 - 11.00 タングステン 14.00 - 16.00 鉄 3.00%以下 コバルト 残部